原因究明

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交通事故

交通事故で右目を失明したシマフクロウ

交通事故は、自動車事故と列車事故の2つに大きく分けられます。自動車事故では、車に轢かれた小動物や季節移動のため道路を渡るエゾアカガエルなどをワシやシマフクロウが餌として狙う際に路上に降り、車両と接触するケースが多く見られます。また、河川流域に生息するシマフクロウが移動のために橋の上空を通過する際に、車と衝突したりする例も見られます。そして、列車事故ではオオワシやオジロワシが、列車に轢かれて線路の近くに死んでいるエゾシカを夢中で食べているうちに逃げ遅れ、巻き込まれる例が多く見られます。
 自動車事故の防止対策として、橋の両脇に視認性の高い複数の旗を一列に設置しています。これは、シマフクロウが橋の上空を通過する時に自動車の高さよりも高い高度へ誘導し、結果として車との衝突を避ける効果を期待しています。また、道路上に降りているフクロウにタイヤの振動や音によって車の接近を知らせるため、道路の下にパイプ管を埋め込んだり、道路上に小さな溝をたくさん入れたりする工夫がなされている所もあります。
 しかし、依然として交通事故は多発しており、引き続き様々な防止対策を考える必要があります。また、運転する私達もスピードを出し過ぎないなどの注意が必要だと考えています。

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