コノハズクを保護


 今月中旬、コノハズクの幼鳥が一羽保護されてきました。漢字では木葉梟、とても小さなフクロウです。
眼の色が鑑別点


 コノハズクによく似ている種に、オオコノハズクという種がいます。コノハズクの特徴は眼の虹彩が黄色いことです。
仏法僧?


 ところでコノハズクは夜にキョッ、キョッ、キョーと鳴き、これが「仏法僧」と聞きなしされます。昔はこの「仏法僧」の声の主がカワセミの仲間の「ブッポウソウ」と勘違いされていたのですが、のちのち「仏法僧」と鳴くのはこのコノハズクであることが発見されたのです。
接骨とリハビリ


 今回救護されたコノハズクのレントゲン写真を撮影したところ、この個体は右の尺骨が骨折していることが分かりました。人の腕にも肘より先には橈骨と尺骨という2本の骨が平行にあります。幸いなことにこの個体では橈骨は折れていなかったため、大掛かりな手術はせず、外から翼を固めることで骨折治療を行いました。骨折した骨が無事付けば、野生復帰を目指してリハビリをしていく予定です。