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夏空と緑の中のオオワシ 7月下旬から8月上旬にかけて、半月以上にわたって、ロシアのサハリンでオオワシ調査を行いました。日本には冬鳥として渡来し、雪景色の中で観ることが多いオオワシですが、サハリンでは眩しいばかりの緑と夏空の下で躍動する姿を眼にすることが出来ます。 |
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いつ見ても巨大 グイマツの頂上に作られたオオワシの巣。厚さ2m直径3m以上に及ぶこともある、巨大な揺りかごです。今回調査を行ったサハリン北東部の潟湖沿岸では、数百ペアものオオワシが繁殖しており、今回調査を行った期間は、まさに子育ての最盛期なのです。 |
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健康診断と標識の装着 モスクワ大学の研究者と共同で行っている調査では、過去の調査で明らかとなっている巣をボートで巡り、その年の繁殖状況を確かめて行きます。繁殖が確認された場合には雛を捕獲し、健康診断や生態を調べるための発信機の装着を行います。 |
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日露交流も11年目に突入 毎年、オオワシ達と同じように日露間を渡りながら行ってきた共同調査も、今年で11年目を迎えました。お互いを知り尽くした間柄だこそ、手早く正確に作業を進めることができ、雛への影響を最小限に抑えつつ有意義な情報を手にすることが可能なのです。 |
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ツンドラでの捜索 共同調査後、さらに北上し、過去にサハリンで発信機を装着したオオワシや日本で治療後に放したワシからの電波を捜索しました。鳥達にはそれぞれ異なる周波数の発信機が装着されており、例え目視観察ができなくても、どの鳥がどこに居るかを知ることができるのです。 |
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眺望ではなく聴望 北サハリンは平坦な地形が多く、高いところに上がると広範囲の電波を受信することができます。今回はオホーツク海に面した、高さ数十メートルの古い灯台にも登って調査。合計6羽のオオワシからの電波を受信し、その所在を明らかにすることができました。 (撮影協力:阿部幹雄) |
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湿原の中でスタック・・・ 旧ソ連軍払い下げのトラックに乗って、2日がかりでたどり着いたピルトゥン湾のほとり。乾いたツンドラかと思いきや、踏み込んだ先は湿地! 全車輪をぬかるみに取られて車は完全に立ち往生。付近にはウインチの支点となる樹木もなく、途方に暮れるばかり・・・ |
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ウィルタ民族の方々が 夏の間、この地でトナカイを放牧しながら生活しているウイルタ民族の方々が集まってきました。別の大型トラックを呼び、4時間以上も必死で脱出を試みる私達を、手伝ったり冷やかしたり・・・お陰ですっかり仲良しになりました。 |
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トナカイの放牧 ウイルタ民族はオロッコとも呼ばれ、主にトナカイ(カリブー)の牧畜を生活の糧としています。トナカイは主にハナゴケと呼ばれるコケの仲間を食べますが、これを求めて少しずつ移動しながら長期間テント生活をしているそうです。 |
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いつも緊張と隣り合わせ 北サハリンで野外生活を行う上で、ヒグマの生活圏にお邪魔していることを決して忘れてはいけません。今回の調査期間中、合計8頭のクマを目にしました。その多くは、カラフトマスの本格的な遡上シーズンを前に、一生懸命草を食んでいる姿でした。 |
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着々と進む自然破壊 豊かな野生が息づく北サハリンですが、残念ながら着々と自然破壊は進んでいます。砂地を覆う薄い表土に、特殊な植物が辛うじて根付くツンドラ。高いところから観ると、近年の天然資源調査や石油天然ガス開発によって表土が剥がされ、荒廃が年々進行している様子がよくわかります。 |
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石油プラットフォーム オホーツク海の浜から沖合を臨むと、巨大な人工物が目に飛び込んできます・・・サハリン開発の石油プラットフォーム。海底を掘削し石油や天然ガスを生産するために作られた人工島です。まだ記憶に新しいメキシコ湾での石油流出と同様の事故が、日本の頭上で起こらないことを願うばかりです。 |
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刻々と変わりゆく聖域 | ||
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冬の使者を失わないために |
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