終生飼育個体について

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終生飼育個体の現状

事故の後遺症で終生飼育となったオジロワシ(一部)

猛禽類医学研究所では、様々な医療機器や専門スタッフを配備して希少猛禽類の救命を試みていますが、たとえ一命を取り留めたとしても重度の後遺症が残ってしまい、二度と野生に帰ることができなくなってしまった「終生飼育個体」も少なくありません。限られた飼育施設の中で、高いQOL(Quality Of Life)を提供するには、多くの経費と労力がかかります。
現在、終生飼育を余儀なくされた大型猛禽類は30羽。これらの動物の飼育管理に割り当てられる専用の予算は環境省から支給されておらず、本来傷病動物の治療などに使うべき資金を支出せざるを得ない状況が長年続きました。そのままでは獣医療の質に支障が出る恐れがあったため、2016年4月、猛禽類医学研究所はすべての終生飼育個体を環境省の事業対象から切り離す手続きを経て、飼育管理や餌に要する費用を独自に調達することを引き受けました。
現在、他の業務で得た収益や寄付金を餌などの購入費に充て、不足する分は漁業者や養鶏農家の協力を得て凌いでいるのが現状です。皆様の温かいご支援、ご協力どうぞよろしくお願い申し上げます。

終生飼育個体に“生きる意義”を見いだす

私たちは、野生に帰ることができない動物達に「生きていることの意義」を見出したいと考えています。とりわけ力を入れているのが、環境治療や事故の防止、傷付いた仲間の救護、そして環境教育活動を手伝ってもらうこと。わたしたちは、自然に帰ることのできなくなった彼らから、多くのことを学びながら、共に歩もうと思っています。たとえ終生飼育となってしまっても、野生動物本来の生き方を尊重しながら、彼らの可能性を模索し、その一つ一つの命と向き合っていきたいと思っています。

私たちの活動に協力してくれている終生飼育個体たちをご紹介いたします。

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